直島本来の人と自然との営みを浮き彫りにする「The Naoshima Plan」
直島では、瀬戸内国際芸術祭2022の春会期および秋会期中、建築家・三分一博志さんによる建築作品The Naoshima Plan「住」を公開しています。
2011年から展開する「The Naoshima Plan」
三分一さんは、建築や街区、水路などを通して直島本来の人と自然との営みを浮き彫りにするプロジェクト「The Naoshima Plan」を2011年から展開してきました。2013年に「風と水のコクピット」、2015年に多目的施設「直島ホール」と個人住宅「直島の家 - またべえ」、2019年にThe Naoshima Plan「水」を公開し、The Naoshima Plan「住」は5作目となる作品です。
瀬戸内国際芸術祭2022会期ではThe Naoshima Plan「水」も公開中です。また、直島ホールも4月29日~5月8日、8月5日~14日に限り一般公開しています。The Naoshima Plan「水」についてはベネッセアートサイト直島のブログ記事でもご紹介しています。
「地球に知的に『住』まう」こととは何か
The Naoshima Plan「住」は、「住」という名称から分かるように、島に移住する人たちが住まう長屋として構想、設計されています。建設中の建築の進行状況そのものを瀬戸内国際芸術祭2022の春会期、秋会期ごとに公開する計画です。
The Naoshima Planは、直島全体の風・水・太陽といった「動く素材」を浮き上がらせ、その美しさや大切さを再認識してもらい、次世代へ継承することを目的とした構想です。The Naoshima Plan「住」では、日本古来の伝統的な建築工法を応用することで、耐震性・耐久性と「動く素材」の享受を両立した住建築を通して、鑑賞者に「地球に知的に『住』まう」こととは何かを問いかけています。
瀬戸内国際芸術祭2022 春会期も残りわずかとなりました。現在の内部構造が見える展示は春会期のみの公開ですので、ぜひ直島にお越しの際にはThe Naoshima Plan「住」に足をお運びください。
The Naoshima Plan「住」開館情報
開催期間:瀬戸内国際芸術祭2022 春会期(4月14日~5月18日)および秋会期(9月29日~11月6日)
開館時間:10:00 〜 17:00
休館日:月曜日 ※ ただし、祝日の場合開館、翌日休館
鑑賞料金:無料